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保全・再生

浜崎・今津湾は、湿原や干潟等の湿地は、多様な動植物の生息・生育の場として生物多様性の確保に寄与するとともに、食料供給・気候調節・水質浄化・洪水緩和など、我々の生存基盤としての役割も担っています。わが国の湿地の多くは、過去の開発等により減少・劣化がみられましたが、近年はその重要性が見直され、保全・再生の取り組みが各地で進められています。

、環境省では鳥類の生息環境と周辺住民の生活環境の改善を目的として、鳥獣の生息地の保護および整備を図るための保全事業を実施しています。保全事業の内容については下記の視点を重視して計画づくりを進めています。

【客観的な根拠にもとづく現況分析】

●航空レーザー測量を採用した干潟地形の測量

●対象生物とその生息環境となる物理環境(地形・底質・流れ等) をセットで調査して両者の因果関係を分析

●専門家による科学的見地からの助言

【机上検討と現地試験による慎重な保全対策検討】

● 流れの数値シミュレーションモデルを作成し、保全対策後の干潟内の流れや干出状況を定量的に予測

●小規模な試験を行い、現地への適用性を実際に検証しながら保全対策を具体化(順応的な対応)

【地域と一体となった事業の推進】

●地域向けの報告会、住民参加型イベントを開催

●一般向けの普及啓発用パンフレットを作成・配布

●ウェブサイトを開設し、事業のお知らせや進捗を更新